ヘルメットがほしい!あなたにハマるバイク用ヘルメットの選び方。
目次
バイクを乗車する上で、同時購入が必要となるヘルメット。いざ買おうと思うと、種類の多さや、何を基準に選んでいいかわからない!という人も多いのではないでしょうか。
この記事では、これからヘルメットを買おうと考えている人を対象に、購入時のアドバイスから最低限知っておきたい安全基準などの解説を混ぜ、ヘルメットを紹介していきたいと思います。
検討中の方は、ぜひ参考いただければ幸いです。
ヘルメットもバイクと同じくらい拘りたい
憧れのバイクに乗るんだから、乗り手(オーナー)もバッチリ仕上げたいですよね。バイクと同じカラーリングにそろえてみたり。SS系バイクだったらレーシーなグラフィックが入ったものだったり。クルーザーだからクラシックなデザインにしてみたり・・・。
こんなふうにバイクと一緒にヘルメットのコーディネートを考えると、ヘルメット選びも楽しくなってきます。
性能の差はヘルメットのカテゴリによって様々ですが、身につけるものなので単純にデザインが好みという理由でヘルメットを選ぶのもアリだと考えます。
ヘルメット選びにおける重要事項
ヘルメットは万が一事故にあった際、ライダーの頭を守る重要なライディングギアです。選ぶ基準として重要視するのは安全基準を満たしているかです。命を守るものなので、しっかり理解した上で選びましょう。
バイクの大きさでヘルメットに制限がある
ヘルメットは「125cc以下限定」「排気量無制限」の2種類があります。顔の露出が多く、手軽に被れるヘルメットは125cc以下限定が多く、ハーフキャップ(俗に言う半ヘル)が代表的です。125cc以上のバイクで被っていても警察に御用される事はありませんが、着用目的が命を守ることであれば125cc以下のバイクであっても排気量無制限のヘルメットを着用することをおすすめします。
注意!公道走行できないヘルメット
出典:https://japanese.alibaba.com/
ヘルメットの中には「装飾用」という名目で販売されているものがあります。読んで字のごとく「飾り用のヘルメット」なのでバイク乗車に利用できません。ほとんどが安全基準を満たしておらず、フルフェースタイプでも装飾用が存在するので注意が必要です。
知っておきたいヘルメットの安全規格
ヘルメットの安全規格はいくつかあります。下で紹介するシールがついていれば安全基準を満たしており、購入する際の判断基準にしましょう。
PSC規格
国産品・輸入品ともに国が定める安全基準に満たした製品であることを示すマーク。バイク用ヘルメットは消費生活用製品安全法で特定製品に指定されており、国内の販売においてPSCマークの貼付が義務づけられています。
※海外メーカーのヘルメットで安全性の高いものでも、国内でPSCを取得していない場合があります。
SG規格
製品安全協会が定めた基準の適合を示すSG規格。国内販売で貼付が義務化しているPSCマークと異なり任意取得となりますが、SGとPSCが同時に表示されていることが多いです。このマークがついた製品は欠陥によって人身事故が生じた場合、最高1億円までの賠償措置が講じられます。
JIS規格
経済産業省が工業標準化に基づき制定した規格で、PSC規格とSG規格の上の任意規格です。ヘルメットの安全性を担保するため、性能テストで一定基準をクリアした製品に貼付られます。ちなみに125cc以下用のヘルメットはJIS 1種、排気量無制限向けJIS 2種に分類されています。
SNELL規格
世界で最も厳しい安全基準といわれるアメリカの「SNELL記念財団」が定めるバイク用ヘルメットの安全規格。5年ごとに規格の見直しが行われ、改定都度難易度が高くなっており安全性の高さはお墨付き。その分、お値段も高めです。
サイズの選び方
ヘルメットはサイズ選びがとっても重要。転倒の衝撃で脱げてしまったり、頭のサイズにあっていないと頭痛が起こったりします。快適で安全なバイクライフを楽しむために、あなたの頭の形に合ったヘルメットを選びましょう。
自分の頭のサイズ(頭囲)を知ろう
頭の外周は、額と後頭部の一番出っ張っている部分、耳のすぐ上の三点を通るラインで一周した長さです。各社メーカーが開示しているサイズ表に照らし合わせれば、大まかなサイズが把握できます。ただし頭の形状は個体差があるので、外周がぴったりでも合わない場合があるため、前後のサイズを試すなど実際に試着して選択することが望ましいです。
フィッティングサービスを受ける
大型のバイク用品店ではヘルメットメーカーがフィッティングサービスを実施している場合があります。頭の測定からサイズ選定、パッドの厚みや、メガネを着用する人ならメガネ調節など、あなた専用にカスタマイズしてもらえます。
ヘルメットのタイプを知ろう
ヘルメットの種類は多種多様。ざっくりとタイプ別に特徴などを紹介していきます。
フルフェイスヘルメット
出典:AGV / K-5 S MPLK 051-TEMPEST
顔全体をすっぽり覆うオーソドックスなヘルメットタイプ。カテゴリーの中でも安全性を重視した設計です。密閉性が高く走行時の風切り音が少ないので走りに集中できます。デメリットは視界がやや狭く、通気性が優れないので夏場は暑いです。
ツアラー・クロスオーバーヘルメット
フルフェイスとオフロードヘルメットを合体させたハイブリッドヘルメット。アドベンチャーやツーリングに特化したデザインで、直射日光を遮るバイザー、視野角の広いスクリーンなどフルフェイスと比較して快適性が高いです。ヘルメットの形状や、バイザーの装備により空気抵抗を受けやすく高速走行はやや不向き。
ジェットヘルメット
顔の露出が多くチン(顎)ガードがないので着脱がしやすい。シールドは大きめに設計されており、視界が広く開放感があります。シールドが付いていないストリートタイプは、クラシックやクルーザーで人気のヘルメットです。露出が多い分、事故にあったら顔をけがする危険性があります。
システムヘルメット
街乗りの時はジェットヘルメット、ロングツーリングの時はフルフェースにスタイルチェンができるトランスフォームヘルメット。シーンによってスタイル変形できるので、これ1つでマルチに活躍してくれます。ただギミックが多い分、重量が重くなりがちです。
オフロードヘルメット
オフロード走行に特化したヘルメット。バイザーは直射日光を遮る他、木の枝や石などから保護してくれます。突き出したチン(顎)ガードは、口周りに空間が生まれるので息がしやすいです。目の保護はゴーグルを着用。シールドが備わらないので冬は顔が寒いです。
ハーフキャップヘルメット
出典:LEAD工業 / CROSS CR-750 ビンテージハーフヘルメット
キャップのように手軽に被れるハーフタイプヘルメット。125cc以下のバイクでしか利用できません。お手軽に着用できる分、保護能力は低め。警察に捕まらない対策のためか、顎紐を伸ばして首掛けしている人がいますが、転倒時に首を絞める恐れがあるのでかえって危険です。
用途別におすすめのヘルメットタイプ
ツーリングを楽しみたい
中長距離を移動するツーリングでは走りに集中するために気密性、安全性の高いヘルメットが最適です。高速走行でも空気抵抗が少ないので疲れにくく、走行風による風切り音が少ないので走りに集中できます。
- フルフェースヘルメット
- ツアラー・クロスオーバーヘルメット
- システムヘルメット(フルフェーススタイル)
街乗りがメインだから快適性を重視
街中を走るなら、歩行者などが認識しやすい視野角の広いヘルメットタイプがおすすめ。ツーリングのように走行時間が長くないので着脱しやすいヘルメットが便利です。高速走行は風をもろにうけるので適しません。
- ジェットヘルメット
- システムヘルメット(ジェットスタイル)
ストリートに似合うお洒落なヘルメット
お洒落にキメるなら、クラシックなジェットヘルメットがおすすめ。後付できるシールドの種類も多く、クラシックな雰囲気に仕上がります。最近ではオフロードヘルメットを着用するライダーも多く見かけます。
- ジェットヘルメット
- オフロード
林道でオフロードを楽しみたい
林道走行は激しい運動になるので息が荒れてもシールドが曇らないゴーグル併用ができるオフロードヘルメットが最適。突き出したチン(顎)ガードは息がしやすく、転倒の際にしっかり保護してくれます。
- オフロードヘルメット
こんなにあるヘルメットメーカー
国内外にヘルメットメーカーは多く存在します。SHOEI、Araiといった有名メーカーを始め、日本では聞きなじみのないヘルメットメーカーも一挙紹介していきます。
日本のヘルメットメーカー
Arai(アライ)
https://www.arai.co.jp/jpn/top.html
埼玉県さいたま市に本社を置く日本の2大ヘルメットメーカーの1つ。
SHOEI(ショウエイ)
東京都台東区に本社を置くAraiと並んで日本を代表するヘルメットメーカー。
OGK Kabuto(オージーケーカブト)
自転車用ヘルメットでも有名な東大阪のヘルメットメーカーOGK技研のヘルメットブランド。
ZENITH(ゼニス)
https://www.ysgear.co.jp/mc/helmet/
ヤマハ(ワイズギア)のヘルメットブランド。韓国のHJCがOEM生産しています。
WINS(ウィンズ)
石川県金沢市に本社を持つヘルメットブランド。バイザーを格納したヘルメットを国内で初めて採用。
韓国のヘルメットメーカー
HJC(エイチジェーシー)
バイクレース最高峰モトGPでも使用される韓国屈指のヘルメットメーカー。アメリカで人気が高いです。
アメリカのヘルメットメーカー
BELL(ベル)
ヘルメットの原型を作ったといわれる老舗ヘルメットブランド。クラシックなモデルが近年人気が再燃中です。
SIMPSON(シンプソン)
https://www.simpsonmotorcyclehelmets.com/
漫画「ばくおん!」で登場する来夢先輩が愛用するヘルメットメーカー。独特なフォルムが特徴的。
ヨーロッパのヘルメットメーカー
AGV(エージーブイ)イタリア
1948年設立のヘルメットメーカー。バイクアパレルブランドで有名なダイネーゼの子会社。
Suomy(スオーミー)イタリア
1997年設立のヘルメットメーカー。香水や皮革小物、鞄など幅広く製品を展開しています。
NOLAN(ノーラン)イタリア
欧州で非常に人気の高いヘルメットメーカー。日本では知名度が低いですが母国イタリアでは高いシェアを誇ります。
MOMO DESIGN(モモ デザイン)イタリア
ファッションアイコンとして人気のイタリアンヘルメットメーカー。ジェットヘルメットが人気でカラーバリエーションも豊富。
SHARK(シャーク)フランス
フランスのマルセイユに本社を置くヘルメットメーカー。DRAKというヘルメットのマスクが非常に特徴的。
ROOF(ルーフ)フランス
チン(顎)ガードが230度回転する独自のフリップアップシステムを採用するBOXERが有名。
Ruby(ルビー)フランス
https://www.ateliers-ruby.com/
フランスはパリに拠点を置くヘルメットメーカー。品質もお値段も一級品のラグジュアリーヘルメット。シャネルのCMに起用され一躍有名になりました。
SCHUBERTH(シューベルト)ドイツ
https://www.schuberth.com/en.html
ドイツのマクデブルクに本社を置く老舗ヘルメットメーカー。品質を非常に重視しており、プレミアムヘルメットと評されています。
超未来型ヘルメットメーカー
CrossHelmet(クロスヘルメット)日本
https://www.crosshelmet.com/jp/
クラウドファンディングで目標金額を達成し、量産化がすすむ日本発信の近未来ヘルメット。ヘッドアップディスプレイの採用や、リアカメラの搭載、2.4GHzワイヤレス接続機能の装備などヘルメットの常識を覆しました。デザインもとても未来的です。
ヘルメット関係のおすすめアイテム
ヘルメットを買ったら一緒に検討したい便利な関連アイテムをご紹介。
会話も音楽も楽しもう
ヘルメットの内部にスピーカーとマイクを取り付け通信ができるバイク専用インカム。ツーリング途中に会話が楽しめるのでマスツーリングの楽しみが広がります。また音楽も聞けるのでソロツーリングでも大変重宝します。
バイク用インカム
出典:https://sygnhouse.jp/products/bcom/
バイクインカムで国内シェア一位のバイク用Bluetoothインカム。最上位モデルではグループ接続で6人の同時通話が可能で、スマートフォンで音楽を聞きながら通話ができる「聴きトーク」を搭載しています。接続はアプリで操作でき、セットアップを簡単に行えます。
ヘルメットを保管しよう
頭を守るヘルメットはとてもデリケートです。長く愛用するためにもヘルメットの保管方法にも配慮しましょう。
ヘルメット消臭機
出典:https://www.daytona.co.jp/special/remet/
ヘルメットの内部に風を送り乾燥するヘルメット専用のドライヤー。送風によって汗の生乾きを防ぎ、雑菌の繁殖をブロックしてくれます。アタッチメントを使えばグローブの乾燥にも使えて一台二役に活躍します。
ヘルメットハンガー
出典:https://www.doppelganger.jp/product/dds534-kh/
DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)ヘルメットハンガー
一般的なスチールラック(パイプ直径25mm)に接続できるヘルメットハンガー。スチールラックの支柱部分に取り付ければヘルメットを宙づりで保管でき、換気効率がよくなります。アタッチメントで壁掛けにも対応します。
出先のヘルメット盗難対策
出先でバイクから離れる時はヘルメットが盗まれないようにしっかり施錠しましょう。
ヘルメットロック
出典:https://shop.tk-kijima.co.jp/prdct_glist.html?genre_code=131
バイクのリアシート付近にヘルメットが引っ掛けられるヘルメットロック。ヘルメット用にロックを携帯する必要がないので手軽に盗難対策できます。車両に標準で備わっていることが多いですが、備わっていない車種は取り付けに施工が必要です。
簡易ワイヤーロック
出典:https://www.doppelganger.jp/product/dkl151_rd/
DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)ダイヤルコンボカラビナロック
ヘルメットロックが備わらない、またヘルメットの仕様上固定が難しい場合は、ワイヤーが備わるミニロックが便利です。ヘルメットの顎部分を経由して、バイクと一緒に施錠すれば一時的な盗難対策として効果的です。
ヘルメットバッグ
出典:https://www.doppelganger.jp/product/dbt597-bk/
DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)ヘルメットインエコリュック
長時間バイクから離れる場合、ヘルメットをバイクに固定せず持ち運びましょう。長時間放置していると雨でヘルメット内部が水濡れしたり、いたずらを受ける可能性が高くなります。
まとめ
ヘルメットはあなたの命を守る重要なギアであり、あなたを引き立てるファッションアイテムでもあります。複数のヘルメットを所持して、その日の気分に合わせてチョイスするのもいいですよ。ちなみに著者は3個ヘルメットを所有しておりが現在4個目のヘルメットを打診中。何個持っていても、やっぱり欲しいものがどんどん出てきます。
あなたもヘルメット選びをじっくり吟味してみてはいかがでしょうか。最高のヘルメットに出会えることを願ってます。バイクライフを一緒に楽しみましょう。