バイクを洗車でピカピカにしよう。水あり洗車のやり方。

キレイなバイクは好きですか?

「キレイなバイクですね!新車ですか?」ガソリンスタンドのお兄さんから頂戴する嬉しいお言葉。バイクの購入から車検を2回受け、2万キロを超過していてる中古であっても、日頃からバイクを手入れしていれば、新車のような見た目を維持することができます。

当たり前ですが、バイクに乗れば排気ガスやホコリ、路面から跳ね上がるドロなどによってバイクは汚れます。バイクをキレイに維持するには洗車は不可欠です。車のように洗車機に突っ込んだらはいOKって便利なものはなく、基本オーナーの手洗になります。


バイクも自動車みたいに自動洗車機があればいいのになぁ。。

そもそもバイクの洗車ってどうすればいいのか分からない。このコンテンツではバイク洗車の初心者の方を対象にバイクの洗車の手順、注意点を解説していきます。

 


水が使えないなら「水なし洗車」


マンションなどの集合住宅に住んでいて、バイクが洗車したくても水栓が確保できない、十分な場所がないという人も多いと思います。そんなときは水を使わない洗車でキレイをキープしましょう。

バケツに水をためて、固く絞ったウエスやパーツクリーナーなどでバイクを拭き上げる洗車方法です。汚れを拭き上げた後、コーティング剤などで仕上げるだけでピカピカになります。水を使わないのでサビが発生しにくい利点もあります。


こまめに汚れを拭き落としコーティングを施す。高い頻度で行うことが重要。

水なし洗車は頑固な汚れを落とせないので、汚れがこびりつかないようにこまめに洗車してあげることが重要です。

拭き掃除では落とせない細かな部分の汚れが気になってきたり、頑固な汚れが付いてしまった場合は、バイク洗車が可能な洗車場などを利用して、水あり洗車でしっかりと洗い上げましょう。

 


洗車に最適な天候


洗車って晴れた日にやりがちですが、最適な洗車日和は曇りの日です。晴天だと太陽光によってバイクがシミになる可能性があります。また気温が高ければ作業中に洗剤が蒸発してしまい、バイクに洗剤が残ってしまうことがあります。直射日光は人にとってもバイクにとってもよろしくありません。晴天時に洗車する場合、可能であれば日陰で行いましょう。

 


洗車道具を用意しよう


バイクの洗車用品は多数ありますが、バイク専用でなく車用でもOKです。著者がつかっている洗車用具を例に、必要道具をざっくり説明していきます。

  • 養生テープ
    水が入ってほしくない部分を保護します。剥がしたあとが残りにくい養生テープを選びましょう。
  • ウエス
    やらわかい布ならなんでもOK。著者は着なくなったTシャツをウエスに下ろします。着倒した服ってよく水を吸うし、柔らかくて車両を傷つけにくい。
  • スプレーボトル
    洗剤を入れて水で薄めたり、車両への吹き付けに利用します。
  • 大きなブラシ
    広い面積をブラッシングするヘッドが大きめのブラシ。車のホイールブラシとか。
  • 小さなブラシ
    キャブレーター周辺など手が届きにくい部分の洗浄は、ヘッドが小さなブラシが便利。
  • 洗車用スポンジ
    車用でOK。素手で洗車していると突起物などで手を切ったりすることがあるので、取っ手付きだと安心です。
  • チェーンブラシ
    チェーン専用のブラシ。油で
    非常に汚れるので、ボティー用と兼用はダメ。チェーンが洗浄しやすく効率的に洗浄できます。
  • チェーンディグリーザー
    チェーンを洗う専用洗剤。チェーンの汚れは中性洗剤では十分に洗い流すことができないので、専用洗剤を用意しましょう。

 


洗車の前に下準備


さあ洗車だ!と意気込んでいきなりスポンジでゴシゴシはご法度。バイクを痛めてしまっては元も子もないので、洗車を始める前に以下準備を行いましょう。


いきなりゴシゴシは駄目!洗剤を使う前に下準備しよう!

水が入ったらだめな部分をガードしよう

バイクは雨に打たれることを想定して設計されていますが、デリケートゾーンがあります。洗車中に水が侵入してしまうとよくない部分もあるので、水を掛ける前に養生テープで塞ぎましょう。

デリケートゾーン その壱:マフラー

雨天時に嫌でも水は入るので、マフラーに水が入ること自体は大きな問題はないです。ただし洗車となれば流水で大量の水が入る可能性があるのでマフラーの排気口は塞いでおきましょう。大量に水が入った状態でエンジンを始動させると最悪エンジンがお釈迦になることも。

デリケートゾーン その弐:キーシリンダー

鍵を抜き差しするキーボックスも、水が入ると内部にサビが発生する可能性があります。鍵の差し込み口には、水や異物の侵入を防ぐシャッターが備わっていますが、完全に防げないので塞いでおきます。

デリケートゾーン その参:スイッチボックス

雨が掛かることを想定して防水処理が施されますが、電装部品が集中しているので、直接水をかけるのは避けるのが無難です。ちょっと範囲が広いのでタオルで巻いた上から養生テープで固定します。

 

ホコリを落とそう


埃が付着した状態で洗浄すると、スポンジに埃が付着することで小キズが生まれる。

バイクに付着しているホコリを取り除きましょう。ホコリが付着した上からスポンジでこすってしまうと、小キズが入ってしまいます。コンプレッサーがあれば、エアでホコリを飛ばせるのですが、流水で優しく洗い流しましょう。バイクに水をかけるのは車両の前方からかけましょう。

 


さあ洗剤でゴシゴシ


準備が整ったら洗剤を使ってバイクを洗っていきます。

洗剤は中性洗剤でもOK


ナノレベルの洗浄力など様々な効能を謳うものがありますが、中性洗剤でも十分仕事してくれます。

バイクシャンプーは色々と販売されていますが、台所にある中性洗剤でもOKです。もちろんカーシャンプーでも問題ありません。中性洗剤はスプレーボトルに入れ、水で薄めてから使用します。原液のまま洗浄すると泡切れが非常に面倒になるので濃度調整は必ず行いましょう。

車両の上から洗っていこう

地球の摂理上水は上から下に流れるため、バイクの上部(サイドミラー・ハンドル・ハンドル周り・タンク・シート)から洗い初めましょう。また一気に全体を洗浄するのではなく、上半分の洗浄が終わったら水で洗い流し、続いて下部(エンジン・マフラー・ホイール・サスペンション)を洗うといった感じに分割で行うのがおすすめ。洗車は以外に時間がかかるので夏場だと、洗い始めた部分の洗浄液が乾燥してしまうので、洗剤を使った場所は乾く前にさっと洗い流しましょう。

泥除け内側は汚れ度マックス


バイクで一番汚れている部分。後輪タイヤから覗き込んだらおぞましい光景が拝めます。

バイクで一番汚れている部分と言えます。覗き込んでみるとまあ汚い。走行で路面からの巻き上げた雨水やドロなどで汚れまくってるのでブラシでしっかり洗浄しましょう。前輪の泥除けはタイヤと間隔が狭いのでブラシが入りません。キレイする場合は、泥除けを一旦工具で取り外して洗浄しましょう。

エンジンを洗おう

エンジンがむき出しのネイキッドタイプのバイクは、エンジンにホコリやらがこびりついているのでブラシで洗浄します。エンジンが露出している部分は大きめのブラシを用いて、キャブレータ周辺などの手が届きにくい部分は細いブラシを使い分けましょう。空冷車だとフィンの内部に汚れがたまりやすいので、念入りにブラッシングしましょう。

ブレーキ周りは念入りに

ディスクブレーキは小型ブラシか歯ブラシを用いて念入りにブラッシングしましょう。ディスクローター(円盤みたいなやつ)にはブレーキのパッドの削れカスが溜まりやすく、穴の中もキレイに掃除しましょう。

ホイールを磨こう

足回りになるので頑固な汚れがこびりづいてます、事前にしっかりと汚れを落としてからスポンジで洗浄しましょう。スポークタイヤの場合はブラシでの洗浄が楽ちんです。後輪の場合、近くにチェーンがあるので、作業中にチェーンと接触しないように注意しましょう。

 


流水でしっかり洗い流そう


洗い上げが完了したら、たっぷりの水で洗剤をしっかりと洗い流しましょう。

洗浄・流水は交互に繰り返そう

バイクの洗車は以外に時間を要します。特に夏場だとバイク全体を一気に洗い上げてから流水すると、洗い始めの部分が蒸発してしまい洗剤がこびりついてしまうことがあります。温度が高い季節の洗車は、バイクの部位別に洗浄と流水を繰り返し洗浄することをオススメします。乾いた洗剤カスは汚れを取るのが非常に面倒です。

高圧洗浄機って効果的?

水圧が強いので汚れが酷いホイール周りや泥除けの洗浄に効果的ですが、あまりにも水圧が強いのでシールが剥がれたり、塗装にキズが入る事や、ラジエーターのフィンが曲がる恐れがあります。高圧噴射なので流水に比べて水の使用量が少なく、洗剤を十分に洗い流せていない場合もあるので、使用する際は注意しましょう。

 


チェーンを掃除しよう


さすがにチェーンの油汚れは中性洗剤では限界です。チェーン洗浄の専用ケミカル(チェーンディグリーザー)あとブラシはチェーンブラシを使用しましょう。

チェーンブラシで汚れを落とす

チェーンディグリーザーを吹きかけ、チェーンブラシで擦ります。引くほど黒い汚れが落ちてきます。

チェーンルブを塗布する

洗浄が完了したら、かるく水気をとりチェーンルブを塗布します。チェーンルブのスプレー時は、ウェスを添えながら吹き付け、タイヤに付着しないようにしましょう。

水洗い洗車ならチェーンルブは「水置換性」がおすすめです。チェーンに残った水分を押しのけて金属にオイルが浸透する特徴があり、保護性能も高いです。水洗い後でもオイルが馴染んでくれ、錆が発生しにくくなります。

メンテナンススタンドがあれば超快適


タイヤが空転させられるのでホイールを回しながら洗浄、潤滑剤の塗布がしっかり行えます。

メンテナンススタンドがあればホイールやチェーンの洗浄効率が大幅にアップし、チェーンルブの塗布もしっかりと行えます。バイクの右側のスイングアームをジャッキアップしてタイヤを浮かせる片足タイプのメンテナンススタンドも存在します。

 


水気を拭き上げよう


しっかりと流水したあとは、バイクに残った水分を拭き取りましょう。給水クロスやセーム革、マイクロファイバータオルなどなんでも大丈夫です。タンクやカウルは布を当てながら給水すれば、小キズが入りにくくなります。

ブロアーで水を吹き飛ばす


著者はバッテリータイプのブロアーを愛用。18Vクラスは十分すぎるパワー。

エアで水分を吹き飛ばす方法。クロスを使用しないので小キズがはいらず、エンジンの細部やサスペンションの内部など、手が届かない部分の水気も飛ばすことができます。コンプレッサーは高価だし、場所もとるので、著者はブロアーを愛用しています。価格も安く、収納場所に困らないのでおすすめです。

洗車後にひとっ走りする

水をつかった洗車で最も心配なのはサビの発生です。いくら水気取り除いたとしても完全に水分を拭き上げるととは難しいです。完全に水気を飛ばすために洗車後は20~30分ほど走行すれば水分が蒸発できるので、サビ対策として効果的です。


仕上げ


洗車後はタンクやカウルなどにコーティング剤を塗布するとピカピカになります。中性洗浄によって油分が取り除いた分、新たに膜をはることでホコリなどが付着しにくくなり、キレイが長持ちします。


著者が愛用しているゼロフィニッシュは汚れを落としながらガラスコーティングされ、ピカピカに仕上がります。

 


キレイの秘訣は洗車回数をへらすこと


バイクは洗車することによってキレイになりますが、水あり洗車はサビが発生する可能性もあるので頻繁に行うのはよろしくありません。バイクのキレイを維持するには。出来る限り洗車しないことです。雨の日はバイクに乗らなくするだけでも洗車回数を減らすことができます。またバイクの保管環境を充実すれば、汚れの要因をシャットアウトでき、キレイな状態に保つことができます。バイクの駐輪場所に余裕があれば、バイク専用保管庫の設置を検討してみてはいかがでしょうか。

ストレージバイクガレージ


https://www.doppelganger.jp/product/dcc538w-gy/

バイクをすっぽり覆う簡易型ガレージ。サイズバリエーションが豊富で、設置環境からお好みのサイズが選択できます。工具を使わずに設営が可能。虫の侵入を防ぐ蚊除けネット、ランタンフック、スポットクーラー挿入口など庫内作業に配慮した機能が充実しています。

 

ストレージバイクシェルター

https://www.doppelganger.jp/product/dcc374l-bk/

アコーディオンのように開閉してバイクが収納できるシェルタータイプのバイク保管庫。バイクを収納していない時はシェルターは折りたたまれた状態となり、常設のバイクガレージと比べて省スペースに収まります。サイズはパニアバッグを装備する大型バイクから250ccの小型バイクを収納する2サイズをラインナップします。

 

ストレッチバイクカバー

https://www.doppelganger.jp/product/dcc533-gy/

バイクにピッタリ装着できるストレッチタイプの屋内用バイクカバー。屋外保管のバイクカバーのインナーとして装着するだけで、風でバイクカバーが動くことによる「カバー傷」を予防し、ストレッチによる密閉がホコリの侵入をしっかり防いでくれます。

 


まとめ


バイクをキレイに保つ秘訣は「水なし洗車」で普段からマメに手入れを行い、汚れが目立ってきたら「水あり洗車」で一気に洗浄。あとはバイクの保管方法を見直して汚れの要因を遮断できればキレイをキープできます。

解説は著者独学の洗車作法が混ざっているので全てが正解ではありませんが、あなたにあった洗車方法の発見につながれば嬉しいです。

バイク洗車の洗剤やアイテムは様々なので色々試してみても面白いと思います。あなたのバイクライフがより一層充実しますように!

 

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