初めてのバイクパッキング入門

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ロードバイクで自転車の楽しさを知った。より速く走るためにトレーニングも行った。軽量なパーツにカスタムも行った。でも、もっともっと自転車を楽しみたい!

・・・10年ほど前に自転車業界=輪界に突如訪れた自転車ブーム。しかしブームにはやがて終焉が訪れる。多くの者が一過性の趣味として自転車から離れていった一方で、自転車を趣味の領域から、生活や生き方に深く根ざしたライフスタイルにまで昇華していきました。

そう、自転車はただひたすら一人で練習を重ね、より速くより遠くまで走るだけではなく、趣味として、ライフスタイルの一部として、自転車+◯◯という形で、様々なアクティビティと紐づくようになっていきました。

自転車乗りが今もっとも興味をもっているアクティビティ

2018年の4月に、自転車を趣味とする人を対象に行なった独自アンケートの結果、もっとも多くの関心を集めたアクティビティがバイクパッキングでした。(223人中94人が興味があると回答)

そして223人中56人の方がすでに、バイクパッキングに取り組んでいると答えました。

つまり、全体の70%近い人がすでにバイクパッキングを行っているか、興味があると回答したのです。このバイクパッキングへの関心は日本だけでなく、世界中で高まりを見ています。

バイクパッキングとは

バイクパッキングとは、キャンプに必要な衣食住を詰め込んだ大容量バッグを、いつものスポーツバイクに取り付けることで、自転車を改造することなくキャンプツーリングを楽しむスタイルを指します。

バイクパッキング登場以前、自転車にキャンプ用の荷物を積むためには、大型のキャリア(什器)を自転車の前後に取り付ける必要がありました。この場合、自転車がキャリアを増設することに対応しているかどうか、普段自転車を使用するときには重量の増加を忌避してキャリアを外したい、という2つの問題がありました。

国土の多くを舗装路が占めているこの日本では、マウンテンバイクよりもロードバイクのほうが圧倒的に需要が多く、そのロードバイクの多くはキャリアの増設に適さない、ダボ穴がない自転車です。

加えて、バックカントリーを何日も走行しながら、適切な場所を探していく欧米のスタイルに対し、舗装路を走行しながら予め予約したキャンプ場に宿泊するというスタイルが日本では一般的です。(私有地、公有地にかかわらず、所有者に無断でキャンプを行うことはできません。)

このように、日本ではロードバイクが人気であり、しかしキャリア用のダボ穴がないという下地の上に、改造する必要がないというパッキングスタイルの登場が、キャンプ人気に拍車をかけることになったのです。

目的に合わせた様々なツーリングスタイル

バイクパッキングスタイル

自転車を改造することなく、車体にバッグを直付するパックススタイル。重量の増加となるキャリアを取り付ける必要がなく、普段使っている自転車・ロードバイクの走行性能を損なうことなく楽しめます。

使用バッグ: フロントバッグ・フレームバッグ・サドルバッグなど
キャリア:なし
取付:工具不要で簡単
軽量性:バッグ自体が軽量
走行性能:重心のバランスがよく、安定しているので走りやすい
輪行:比較的簡単
コスト:キャリアがいらないのでリーズナブル。ただしバッグによっては高価
積載容量:コンパクトなので容量は限られる
使いやすさ:軽量性・コンパクトさが優先のためバッグによっては取り出しにくい場合がある
対応自転車:ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなど

キャリアスタイル

キャリアを介して荷物を積載するキャリアスタイルは、多くの荷物を積むことができます。

スタイル:キャリア
使用バッグ:サイドバッグ
キャリア 使用
取付:工具が必要で時間がかかる
軽量性:キャリアがあるので重い
走行性能:重心が下になるので転倒しにくい
輪行:キャリアを外さなければならず面倒
コスト:キャリアが高価。近年はコストパフォーマンスが良いものもある
積載容量:かなり容量が大きく、様々なものを積載できる
使いやすさ:取り出し口も大きく出し入れしやすいバッグが多い
対応自転車:ランドナー、ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなどキャリア用のダボ穴があれば可能

小径車スタイル

小径車を用いたミニベロスタイルは、大径車にはない大きな積載スペースや輪行時の手軽さがあります。

使用バッグ:フロントバッグ・トップチューブバッグ・サドルバッグなど
キャリア:なし
取付:工具不要で簡単
軽量性:バッグ自体が軽量
走行性能:重心のバランスがよく、安定しているので走りやすい
輪行:比較的簡単。折りたためる
コスト:キャリアがいらないのでリーズナブル。ただしバッグによっては高価
積載容量:コンパクトなので容量は限られる
使いやすさ:軽量性・コンパクトさが優先のためバッグによっては取り出しにく場合がある
対応自転車:ミニベロ

バイクパッキング用バッグの種類

バイクパッキングで使用するバッグは工具などを使用せず自転車に直付けし、それぞれの取付位置に合わせた荷物を運ぶために使用します。バイクパッキングの代表的なバッグは、ハンドルバーバッグ、フレームバッグ、大型のサドルバッグです。ここでは様々なバイクパッキングのバッグの種類をご紹介します。

ハンドルバーバッグ(1)

ハンドルの操作性に影響を与えるハンドルバーバッグは寝袋や着替えなど軽量で嵩張るものを収納するのに適しています。

ステムバッグ(2)

走行中でもスマホやカメラ、携帯食などの荷物が取り出しやすいです。

アクセサリーバッグ(3)

アクセサリーバッグ専用のケージに取り付けることで積載量を増やすことができます。

トップチューブバッグ(4)

トップチューブバッグは荷物の出し入れがしやすいため補給食などの走行中に取り出す小物を収納します。

フレームバッグ(5)

車体の重心に位置するフレームバッグは工具などの重たいものを詰めることで、車体の安定性を高めるのに役立ちます。

サドルバッグ(6)

容量の大きなサドルバッグは重たいものはシートポスト付近、軽いものはバッグの先端に収納することでダンシングによる左右の揺れを軽減することができます。

日本人に適したバイクパッキング

日本で使用されているロードバイクのほとんどは、欧米の仕様に合わせて700Cというホイール規格がほとんどです。しかし、多くの日本人の体格に700Cホイールは大きく、小さなフレームサイズが使用されることになります。

バイクパッキング用の大容量バッグとしては、サドルバッグ・フレームバッグ・ハンドルバーバッグが用いられます。しかし、ホイールが大きくフレームが小さいということは、タイヤとサドル、ハンドルの距離が近づくことを意味し、またフレーム中央の前三角が小さくなることを意味します。

そのため、小さなフレームの自転車を乗っている方、女性の方などを中心に、欧米ブランドのバイクパッキング用バッグでは、取り付けの可否に関する問題が発生することになります。

3つの予算&スタイルから始めてみよう

キャンプとは「何を持っていくかではない、何を置いていくかだ。」という言葉があります。でも、日本人だからって、フレームが小さいからって、バイクパッキングにもっていく荷物を減らしたくない。そんなコンセプトでリリースされるのが、ドッペルギャンガーのメガマウスシリーズです。

この日本人のためのバイクパッキングシリーズ、メガマウスシリーズを用いた、3つの予算&スタイルに合わせたバイクパッキングスタイルをご紹介します。

予算1万円以下。ポタリング&パッキングスタイル

バイクパッキングを始めたいと思っているものの予算がない。キャンプにはテントや寝袋も必要と考えると、一気にたくさんの用品を買い集めることはできない。そんな人には、いつものポタリングでも使えるサドルバッグとステムバッグの購入から始めることをおすすめします。

基本アイテム 希望小売価格(参考価格※)
メガマウスサドルバッグスリム(リンク ¥5,940(¥5,089)
メガマウスステムバッグ(リンク ¥2,700(¥2,700)
合計 ¥8,640(¥7,789)

※参考価格は記事執筆時の実売価格です。

▼メガマウスサドルバッグスリムの特徴

メガマウスサドルバッグスリムの特徴は、小さなフレームでも取り付けできる、推奨クリアランス10cmという超薄型設計。一般的な大容量サドルバッグを取り付けることができなかった方や、走行中にサドルバッグが緩んできてタイヤに擦ってしまう方にもおすすめです。

▼メガマウスステムバッグの特徴

バイクパッキングに用いられることが多いフレームバッグ。フレームバッグをロードバイクに取り付けると、通常2つあるボトルケージは使用することができません。またバイクパッキングに行くたびにボトルケージの取り外しが必要となり、バイクパッキングの無改造というメリットが果たせなくなってしまいます。そんなときにおすすめしたいのがステムバッグです。ハンドル周りのデッドスペースに水分補給のためのボトルを設置できます。さらに、メガマウスステムバッグなら、取り外し可能な防水インナーバッグが付属。スマホや財布を収納することが可能で、キャンプ場の向かう途中で立ち寄るコンビニや飲食店に、簡単に貴重品をもって入れます。ボトルと貴重品用として2つセットでの購入もおすすめです。

予算2万円以下。ロングツーリング&パッキングスタイル

まずは日帰りキャンプ、デイキャンプからという、ロングツーリング+パッキングスタイルから始めたい人におすすめのスタイルがこちら。泊りがけのバイクパッキングに必要な荷物のほとんどは詰め込めるため、今あるリュックにテントや寝袋、食料を詰めるのであれば、このままバイクパッキングに出かけることも可能です。一度体験してみ、必要に応じてハンドルバーバッグやアクセサリバッグを買い足せば、リーズナブルにバイクパッキングをスタートできます。

基本アイテム 希望小売価格(参考価格※)
メガマウスサドルバッグ(リンク ¥8,100(¥6,765)
メガマウスステムバッグ(リンク ¥2,700(¥2,700)
メガマウスフレームバッグ(リンク ¥5,400(¥4,569)
合計 ¥16,200(¥14,034)

※参考価格は記事執筆時の実売価格です。

▼メガマウスサドルバッグの特徴

メガマウスサドルバッグスリムよりも、もう少し集めのサドルバッグが取り付けできるクリアランスがある人には、8Lサイズのスタンダードなメガマウスサドルバッグをおすすめします。これまでの欧米サイズの大容量サドルバッグではタイヤに擦ってしまうという方におすすめな、日本人向けの大容量サドルバッグです。パッキング用バッグのなかでも一番容量が取れるサドルバッグですが、軽量なロードバイクに置いては、フロント荷重が軽くなりすぎてしまい危険です。フォークに取り付けるアクセサリバッグなどを併用しながら、前後の荷重を均等にするのは、ロードバイクを使用する上では賢い選択です。

▼メガマウスフレームバッグの特徴

これから購入するフレームバッグが、フレームのトライアングルに収まるのか心配。でもできる限り大容量のフレームバッグを選択したい。メガマウスフレームバッグなら、自転車のフレームサイズに合わせて容量の拡大が可能です。パッキング用バッグの中でも、重量のあるハンマーやランタン、エアポンプなどをフレームバッグの中と外に、それぞれ固定用ベルトを備えています。

予算3万円以下。いつでもキャンプ&パッキングスタイル

 

ハンドル周り、サドル下、車体中央をフル活用した、完全旅仕様のバイクパッキングスタイル。 デッドスペースに取り付けたバッグに旅の衣食住を詰め込めば、日をまたぐ長旅だって不可能ではありません。 今まで味わったことのない感動、見たことのない景色に辿り着く、フル装備のバイクパッキングスタイルです。

基本アイテム 希望小売価格(参考価格※)
メガマウスサドルバッグ(リンク ¥8,100(¥6,765)
メガマウスステムバッグ(リンク ¥2,700(¥2,700)
メガマウスフレームバッグ(リンク ¥5,400(¥4,569)
メガマウスハンドルバーバッグ(リンク ¥5,400(¥4,601)
メガマウスケージ&バッグ(リンク ¥5,670(¥4,828)
合計 ¥27,270(¥23,463)

※参考価格は記事執筆時の実売価格です。

▼メガマウスハンドルバーバッグの特徴

キャンプサイトに着いたとき、しっかりと固定された荷物を取り外すのは手間がかかるもの。メガマウスハンドルバーバッグはそんな着脱のわずらわしさを解消する分離式ハンドルバーバッグです。降車時にはハンドルバーに固定するホルスターとドライバッグを分離することで、持ち運びたい荷物だけを取り外すことが可能です。また、ホルスターがいざというときには背負子に変化、降車時にもまとめて荷物を運ぶことが可能になります。

▼メガマウスケージ&バッグの特徴(Mr.Big CAGE&Mrs.アクセサリーバッグ)

ロードバイクにはあまり荷物を積めない….、Mr.Big CAGEはそんな悩みを解決します。一般的なボトルケージを超えた超大型サイズの”キャリア級”アクセサリーケージ。フロントフォークなどデッドスペースに取り付けることで、テントや寝袋のような大きなサイズのキャンプ用品を持ち運ぶ荷物スペースを追加することが可能です。 ロードバイクにさらなる荷物スペースを生み出す強力バイクパッキングアイテムです。

事前準備から楽しいのがバイクパッキングだ!

バイクパッキングは自転車にアウトドアギアを搭載するため、オートキャンプやモーターサイクルでのキャンプに比べ、持っていけるギアが限られています。最低限の装備でキャンプに行くために持っていくアウトドアギアの選定と積載スタイルには知恵を絞らなければなりません。

楽に走るために荷物を減らせば、キャンプ場で困ることもあるため事前のシミュレーションが重要。そんな制限がある中でいかにうまく荷物を積み込み、キャンプ場で最適な環境を作り出すことが出来るか。これこそがバイクパッキングの醍醐味と言っても過言ではありません。また、どんなバッグを取り付けるかによって自転車の見栄えも変わるため、自転車にカスタムをしているようでその過程も面白いです。

キャンプ場について

重たい荷物を持ってキャンプ場に向かうため、キャンプ場を予約する際にはキャンプ場までの距離や、標高を確認することをオススメします。また、キャンプ場にあれば助かる水道、トイレ、お風呂、温泉施設などの必需設備/併設を事前にチェックしておきましょう。

長距離ライドをおこなった後の川での水遊びや温泉は最高です。また、キャンプの際に出たゴミを持って帰るのは大変なのでゴミを処分できるキャンプ場が良いです。※詳細は各キャンプ場にお問い合わせください。

さあバイクパッキングにでかけよう

バイクパッキングに出かけることも、バイクパッキングの準備も、すべてが楽しい一時になります。バイクパッキングの楽しみ方は人それぞれです。キャンプ場に向かう途中のロングライドが一番の楽しみという人がいれば、キャンプ場についてからの食事が楽しみという人もいます。テントを立てたり、焚き火をしたりという設営や準備が楽しみという人だっています。

キャンプの楽しみ方は人それぞれ。なにを持っていくのかも人それぞれ。自分だけのパッキングスタイルを見つけるために、有限実行。今日からバイクパッキングの準備を始めませんか。

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