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いつもの道、いつもの街。それもいい。
でも少しだけ冒険して、自転車だけではいけないところに、超ロングライドにでかけませんか。
といってもどうするのか・・・ずばり輪行です。
輪行というアクティビティは最近になって注目されてきたので、
あまり聞き慣れないかもしれません。読み方はそのまま(りんこう)です。
輪行ってなに?
自転車乗りが電車、フェリー、旅客機などの公共交通機関を利用して自転車を運ぶことを“輪行(りんこう)”と呼びます。
輪行は公共交通機関の快適・低コストと、マイバイク移動のフレキシブルさを両立させたあまり知られていない移動方法です。
輪行をするには公共交通機関の規定にもよりますが、自転車を入れる袋、「輪行袋(または輪行バッグ)」が必要になります。
輪行のメリット
皆さんはサイクリングに出かけようと思ったとき、どれくらいの距離を走行しますか?
サイクリングは代表的な自転車の楽しみ方の一つですが、自転車で移動できる範囲は本人の体力次第です。
例えば、世界最高峰の自転車レース、ツール・ド・フランスでは総走行距離が3403.5km、 1日の平均走行距離が約160km(2013年度)です。
160㎞というと東京-静岡間に匹敵する距離です。
仮に1日で走行できる限界の走行距離を、往復160㎞・片道80km圏内とします。
上図は東京から半径80㎞の範囲を示していますが、リーチできるのは東京近郊。関東圏を脱することはできません。
超一流選手の走行距離を1日で走行することは、初心者やハイスペックな機材を持たないサイクリストが走るのは困難です。
ですが輪行をすることにより距離や体力の制約に関係なし、遠方でのサイクリングが可能になります。
上図は東京を起点とした時に新幹線を利用した日帰り輪行プランです。
新幹線で輪行すれば往復1000kmを超える長距離サイクリングも夢じゃありません。
通常のサイクリングは常に体力を消耗し続けますが、輪行においては輪行時に休憩ができるため体力に自身がない人でも楽しむことができます。
距離に応じた様々な輪行プラン
輪行と言っても電車や新幹線だけでなく、地下鉄やフェリーなど様々な輪行スタイルをとることができます。
下図のように電車やバス・フェリーなどを使って輪行をすれば、自走時間を減らしつつ長距離を移動でき、 体力を温存しながら現地の観光・サイクリングを楽しむ事が可能です。
「そんなに遠くに行かなくても…」という方には、近場の輪行もおすすめです。 電車で30分ほどの近場でも、普段通らない、新鮮な道を輪行を通してサイクリングするのはいかがでしょうか。
左図:目的地までは自力で走り、帰りは近くの駅から電車で帰宅する短距離での気軽な短距離輪行。
中図:往復を電車での輪行を行う中距離輪行。
右図:目的地への往復は様々な交通機関を利用した、普段行けない遠方を楽しみたい人向けの長距離輪行。
輪行と言っても電車や新幹線だけでなく、地下鉄やフェリーなど様々な輪行スタイルをとることができます。
このように輪行では、距離・体力の制約を真に受けることなく行動範囲を飛躍的に伸ばす事ができます。
輪行では自宅から目的地まで、目的地から自宅まで様々な柔軟なプランが立てられます。これも輪行の醍醐味のひとつです。
自転車のみで臨むサイクリングよりも長い距離を移動でき、様々な場所を訪れる事ができる移動方法が輪行なのです。
輪行の方法・輪行袋(輪行バッグ)の種類
〔輪行のポイント〕
輪行には通常のサイクリングの装備の他、輪行袋(輪行バッグ)が必要です。
また自転車を輪行袋(輪行バッグ)に収納する際輪行袋(輪行バッグ)を突き破るおそれのある突起物(キックスタンドやペダル)は外しましょう。
ペダルはクイックリリース式が便利です。
輪行中の徒歩や電車での振動でフレームやタイヤ同士の擦れてキズが発生するのを避けたい場合、滑り止めシートやタオル等をフレームやタイヤの間に挟むと安心です。
また、タイヤの固定をしっかり行うことで、輪行中の振動によって擦れるのを軽減できます。
〔輪行袋(輪行バッグ)の種類〕
折りたたみ自転車であれば、自転車を分解することなく輪行袋(輪行バッグ)に収納ができるので初心者にも便利です。
ペダルやハンドル、シートポストを取り外す必要がある場合もあります。
もちろん非折りたたみ自転車(ロードバイクやクロスバイク等)でも輪行は可能です。
輪行のために準備したい6つのアイテム
〔1.輪行袋〕
自転車を入れる輪行袋(輪行バッグ)はまず必須です。 輪行袋(輪行バッグ)は自転車の車体をすべて覆うことができる大きなバッグです。
〔2.バックパック類〕
その他のアイテムを入れるバッグやバックパックも必要です。輪行袋(輪行バッグ)が収納できるものを選びましょう。
輪行時には自転車入りの大きな輪行袋(輪行バッグ)を持つことになります。半日、日帰り、宿泊などサイクリングの距離・時間で容量を選ぶことをおすすめします。
〔3.工具類〕
輪行途中で危惧されるのがタイヤのパンク。パンクしても自力で対処出来る様に予備のチューブ、チューブの交換に必要な工具を用意しましょう。
輪行時にハンドルを外したりする場合にもアーレンキー等が必要になります。
〔4.ロック類〕
輪行中・サイクリング中も、盗難対策はしっかり行いましょう。
自転車の入った輪行袋(輪行バッグから目を離したり、サイクリングの休憩時に駐輪するときには、ロックが必要です。
走行中、ロックは常に持ち運ぶことになるので運びやすいものを選びましょう。
〔5.ライト類〕
旅先でも安全は徹底しましょう。明かりの少ない田舎道を走る際は明るめのライト選びましょう。
日没でなくとも夕方は視界 ライトを装着したまま輪行バッグに自転車をしまいこむと、破損するおそれがあります。
かんたんに取り外し可能なライトが便利です。
〔6.緩衝材〕
輪行時、運搬中の振動で自転車のパーツ同士が擦れてキズが入る事もあります。 愛車をキレイに保つためにも、緩衝材を巻く事をオススメします。
専用のフレームプロテクターで無くとも、100円ショップ等で購入できる滑り止めシートやタオルなどでも緩衝材として利用できます。
輪行をする上での注意事項・マナー
輪行をするときは事前に各公共交通機関の“輪行に関する規定”を調べ、輪行に必要な準備をしましょう。
輪行袋(輪行バッグ)に自転車を入れてもそもそも輪行が禁止されている交通機関もあるので調査は怠らないようにしましょう。
また、輪行袋(輪行バッグ)という大きな荷物を持って移動するため、通勤ラッシュを避けたり、
乗客の少ない先頭・後方車輌に乗る、集団で利用する時は分散して乗車するなど周りの乗客への配慮も大事な輪行マナーです。
(輪行に関する規定は、各公共交通機関によって異なりますので事前に確認をおこないましょう。)
それではよい輪行の旅をお楽しみください。
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