
心機一転。新年から始めたい自転車通勤を知る。
目次
満員電車に揺られながら、ストレスと戦いの日々。
「電車で30分以上かかるのに、自転車だったらもっと大変なはず、朝からそんな体力ない、絶対無理。」
自転車通勤が精神的にも体力的にもよさそうと思っていながらあきらめていませんか。
これから始まるあたらしい1年、これを機会にもう一度自転車通勤について考えてみましょう。
3つのメリットを「知る」
有酸素運動
「自転車・ジョギングなど長時間続けられるものは、有酸素運動」、ここまでご存知の方は多いでしょう。
では「有酸素運動が体に良いわけは?」と問われるとどうでしょうか。
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有酸素運動が体にもたらすメリット
酸素を取り込みながら体の中の糖や脂肪を燃焼させる有酸素運動が体にもたらす効果には、主に以下のものがあります。
・心肺機能の改善(心臓・呼吸筋の強化が期待)
・血管の柔軟性の改善(高血圧・冠動脈疾患の緩和が期待)
・脳への刺激(アイデアがひらめきやすくなるなど)
・骨の強化(骨粗鬆症の予防が期待)
・基礎代謝量の向上(新陳代謝が促進、ダイエット効果も期待)
・体脂肪の燃焼(血中のLDLコレステロール・中性脂肪の減少が期待)
・ストレスの緩和・発散(不安や抑うつ感の軽減などが期待)
引用:有酸素運動がもたらす人体への効果とは❜❜
自転車は一定時間継続して取り組める運動といえます。
余談ですが、上半身が地面に対して垂直に立つ姿勢となるシティサイクルの場合、ペダルに踏力を伝える役目を膝の周りの筋肉が担うことになります。
比較的小さな筋肉に負荷をかけることで、膝を痛める結果にもつながりかねません。
より遠くにより速く走ることを目的とする場合、持続力があり大きなチカラを生み出せるお尻や腿の裏といった大きな筋肉を、効率よく使う必要があります。
この場合、乗車姿勢が前傾となるロードバイクやクロスバイクの使用がおすすめです。
ストレス解消
なかなか認識しづらいストレス。
ストレスを蓄積することで突発的な病気や体調不良を引き起こす可能性があります。
仕事上で発生する緊張や不安、あせりなど精神的な変化はもちろんですが、温度や騒音、空気などもストレスの原因となります。
自転車通勤をすることでストレスがたまりやすい電車通勤から解放され、通勤中のストレスを抑制します。
自転車通勤なら、見知らぬ誰かと密着する必要も座席を奪い合う必要もなく、視点を変えれば常に指定席に座っている状態(?)とも言えます。
日々の生活に取り込みやすい
ダイエットや健康維持を目的とした日頃のエクササイズはいろいろありますが、いざ始めようと思っても身構えてしまいがち。
自転車通勤は新たに時間を割く必要がありません。
通勤の最中に新しいお店や街の変化が発見できるなど、毎日なにかしらの気づきを与えてくれます。
仕事やプライベートの生活の質やアイデア創出によい影響が期待できるかもしれません。
家から会社までの距離を「知る」
自転車通勤は、5 kmから10 kmの範囲から始めるのが取り組みやすいと言われています。
ルート検索は下記のようなルート検索ができるサービスが便利です。
おすすめ地図サービス:ナビタイム
高低差がどの程度あるのか、自転車でどの程度かかるのかなどを知ることができます。
出発地点と目的地を登録すると、自動的にルートを検索してくれます。
おすすめ地図サービス:キョリ測
https://www.mapion.co.jp/route/
遠回りをしたい。よく知っている道を走りたい。そういう場合には、キョリ測がおすすめです。
キョリ測では、地図上をクリックすることで目的地までの距離をしらべることができます。
自転車通勤を快適にするアイテムを「知る」
スマホマウント
なれない道を走行する場合には、クルマのように道案内が効率的。
スマートフォンを自転車のハンドルなどに固定するアイテム=スマホマウントが人気です。
スマホのルート案内は、地図の表示ために常時通信したり、GPSを使用することでバッテリーの消費が著しいことも。
スマホバッテリーマウントは大容量の充電式バッテリーを内蔵しているため、スマホのバッテリーの消耗を気にする必要がありません。
裾バンド
スーツで自転車通勤する場合に気をつけたいのが、ズボンの裾の巻き込み。
巻き込みを防ぐために、自転車用の裾バンドが活躍します。
朝方や夜間の自転車走行は視認性を高める必要があります。
LED裾バンドは裾がチェーンに接触することを避けるという本来の目的以外にも、LEDの点灯により車道を走行するドライバーへの視認性向上にもつながります。
レインウェア
雨天での自転車走行は避けたいもの、しかし帰宅中の急な天候不順は避けられません。
レインウェアは、バッグの中か会社に常備しておきたいアイテムの一つです。
脱いだり着たりが容易ではないレインウェアに対し、頭からすっぽり被るだけのレインウェア、ポンチョがおすすめです。
パッカブルサイクルポンチョ は使用しない時には、折りたたんでサドルの下に常設が可能。
フード部分がしっかりと頭に固定されるため、風でフードが脱げたり、振り返った際にフード部分で視界が遮られないように設計されています。
”長距離”自転車通勤の裏ワザを「知る」
「都市部から離れると遠距離になり、とてもじゃないけど自転車通勤はムリ。」
と、あきらめてしまうその前に輪行という手段を検討してみてはどうでしょうか。
自宅から駅までの距離ではなく、駅から会社までの距離が遠い場合や、駅から会社までのバスを自転車に置き換えるような場合に利用される手段です。
16インチや20インチの折りたたみ自転車は、折りたためるメリットの代わりに走行性能が低い場合がほとんどです。
そうかと言って、折りたたんだ際の寸法はそれほど小さいとは言えません。
そこで、近年人気が高いのが、14インチの極小径車といわれる折りたたみ自転車です。
重量は10kgを切り、折りたたみ寸法は大型登山バッグ程度。
満員電車ではマナーの観点からも使用はおすすめできませんが、比較的空いた時間帯や路線を選択できるのであれば検討の余地があります。
▲極小径車を専用リュックに収納したイメージ画像(車体サイズは14インチハコベロ)
あとがき
自転車通勤でのロードバイク購入をきっかけに、趣味として自転車を楽しむようになったひとはたくさんいます。
しかし、高価な自転車を購入するといった道具から入るのではなく、まずは自転車通勤で変わる生活に目を向けてみてはどうでしょうか。
自転車通勤はスポーツバイクでなければいけないということはありませんし、スポーツバイク購入が自転車通勤の足かせになっているのでは本末転倒です。
新年・新年度、心機一転、自転車通勤にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。