
素敵ワインディングを探して。2+4で行く「6ホイール」のススメ!!
行楽シーズンになると遠出したくなるサイクリストの性。
白樺の立ち並ぶ高原の澄んだ空気や、潮騒をバックに走る海岸沿いの景色を思うだけでワクワクして、まだ走ったことのない道を探すのも楽しい時間です。
ところが、まだ走ったことのないワクワクする道というのが、もう近場にはないという人も多いのではないでしょうか。または自走だと日帰りができない程度に遠い道かもしれません。
そんな時にオススメしたいのが「自転車+クルマ」で行く車載スタイルです。自転車とクルマのタイヤの数を足して「6ホイール」とも呼ばれます。
住宅街を抜け出して、高速道路でピューンと素敵なワインディングを楽しめる6ホイールのスタイル&アイテムをご紹介します!
タイプ別に見る自転車の積み方あれこれ
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いや、そもそも自転車のサイズが・・・
実際のところ、クルマのトランクに自転車を積み込むのは一苦労。広めのワンボックス車なら自転車を寝かして積めないこともありませんが、それでも大事な自転車とクルマを傷つけないためには、是非とも布団でガードしたいところ。特に外したホイールをフレームに重ねる場合は要注意です。
クルマのソトに積むルーフ&リアキャリア
出典:Amazon
販売価格(※):¥12,960
※情報は投稿時点に公表されている数値に基づきます。
クルマのルーフに積んでしまうことで、車内空間を一切無駄にしない快適仕様。とはいえ、ベースマウントやキャリアバーといったクルマ側の装備が前提になります。またクルマの屋根の高さまで自転車を持ち上げるのはコツと腕力も多少必要です。
出典:Amazon
販売価格(※):¥17,800
※情報は投稿時点に公表されている数値に基づきます。
持ち上げるのが容易な高さで2台を車載することもできるリアキャリア。車内空間も減らないし積みやすい反面、トランクルームにアクセスできないとか駐車に気を使うなどの問題も。
車内スペースを無駄にしないという意味でドライブ自体は快適なルーフキャリアとリアキャリアですが、いくつかのデメリットもあります。
・高さや長さが心配。
・もちろん雨ざらし。
・トランクが開けられない。
・脱落が心配でたまらない。
特に日本の環境だと、クルマのソトに積むのは何かと心配事が多いのが実情ではないでしょうか。
クルマの中に積む
次にクルマの中に積んでしまう方法ですが、上記のデメリットは全て解決できるので自転車への不安を大きく減らすことができます。ただし自転車の分だけ車内スペースを使ってしまうので、リアシートが使えなくなったりフロアマットに土がついたりと別のデメリットもあり、その点は遊び方のスタイルと何を優先させるかになってきます。
・とにかく広いワンボックスカー
自転車に限らず、外遊びが好きならワンボックスカーはもっとも便利といえます。広大な車内空間を活かして自転車はもちろん、人もモノも余裕をもって運べるのが魅力。積載レイアウトのバリエーションも豊富なので工夫しだいで、キャンプ道具など自転車+アルファを積み込むことができます。
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遊んで寝るつもりの、うらやましい仕様。
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2台積んでもまだ余裕のスペース。
自転車がもっとも快適で人間も安心な「インカースタイル」
・快適なドライブと高い実用性のステーションワゴン
モノも積むけどドライブフィールにもこだわりたいという人が選ぶのがステーションワゴン。一般的にワンボックスカーよりも重心が低いぶんだけ安定したストレスの少ないドライブが可能です。リアシートを倒しすことで奥行きのある積載空間をつくれますが、縦置きする場合に天井がやや低いためフロントホイールを外さなければハンドルが当たってしまう場合があります。
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ステーションワゴンだと多少無理して乗せる事もできます。
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ホイールを外さなくても積めてしまいますが、布団であちこちガードしてあげたいですね。
・ハッチバック以上ワゴン未満のSUV
車高が高くワゴンよりは荷室が狭いSUV。自転車遊びには中途半端な感じもしますが圧倒的に他のタイプのクルマよりも優れた点があります。それは「四輪駆動でタイヤがデカイ」ところ。高い走破性能でどこからでも帰ってこれる能力は、自転車を含めて外遊びする上で絶対の安心感があります。
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SUVはむやみにMTBがよく似合います。
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荷室の全長はステーションワゴンよりは短め。板を利用してフロアの保護と自転車の自立をさせています。
・小回り重視のハッチバック
1300~1500ccのエンジンを積むいわゆるコンパクトカー。リアシートを全てたおせばそこそこのスペースを確保することもできますが、小回りと引き換えに荷室の全長が短いので自転車を積載する前にしっかりと車載の準備をしておきたいタイプになります。
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ちょっとキツイけど賢く積めばちゃんと積めます。
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「ハの字」積み。コノままだと暴れるので布団でカバーするなりの対策が必須です。
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前後ホイールを外せばトランクルームだけでもギリギリ入らなくもありません。
インカースタイルのアイテム達
クルマのタイプや荷室の広さ別に自転車の車載スタイルをご紹介してきました。コンパクトなハッチバックでも工夫次第で上手に積むこともできますし、逆に荷室の長いステーションワゴンであっても自転車を横倒しにしてしまうとデッドスペースは増えてしまいます。板にエンド金具を取り付けてスタンド兼フロアガードにしている自作例は参考になりますが、1台増やしたい時などにポジションが変えられないので融通がききません。
ポジションチェンジも簡単で、使わないときは簡単にクルマから外せる。そんな車載専用のアイテムを最後に見てみましょう。
MINOURA(ミノウラ)バーゴ 2台用 サイクルキャリア
出典:Amazon
販売価格(※):¥12,674
※情報は投稿時点に公表されている数値に基づきます。
自転車を2台車載できるサイクルキャリア。外したフロントホイールを保持できるアームがついています。本体マウントを左右に角度調節することでできるので、ハンドルとの干渉をよけて積むことができる優れもの。
PIAA TERZO 車内積載用サイクルキャリア1台積み
出典:Amazon
販売価格(※):¥8,924
※情報は投稿時点に公表されている数値に基づきます。
軽量・コンパクトな1台積みのサイクルキャリアでホイールホルダーも付属。軽さを活かした積載の簡単さとクルマに積みっぱなしでも邪魔にならないコンパクトさが◎。宅内用のスタンドとしても使えます。
DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)1~2台用インカーサイクルペアキャリア
出典:Amazon
販売価格(※):¥10,243
※情報は投稿時点に公表されている数値に基づきます。
2台を車載できるサイクルペアキャリア。シンプルな構造で金具のポジション調整も簡単。突っ張り棒タイプなのでクルマを選ばずに荷室の幅に合わせることができるので、クルマの乗り換えがあっても安心ですね。
まとめ
クルマによって積むことができるスペースと方法は様々。とはいえクルマが広くても狭くてもスペースは有効に活用したいもの。せっかく遠くまでドライブしてきたのに、いざ楽しもうと思った時に道中の振動でスポークが曲がってたりしたら遊びのテンションも下がってしまいます。こうやって見てみると車体のダメージを極力抑えてスマートな省スペ積載のためにはサイクルキャリアがあったほうが精神衛生上もよさそうです。どんな遊びもそうですが、できるだけ不安事を減らして目の前の景色や休暇を思いっきり楽しみたいですよね。
ちょっとクルマを走らせるだけで新しい道に出会える「2+4輪の車載スタイル」。
クルマを停めたところがスタート地点です。まだ走ったことのない素敵な道を探してみませんか?