小径車で気楽に遊ぶ。ミニベロはバイクパッキング向き?!

タイヤの小ささを活かした漕ぎ出しの軽さと取り回ししやすいコンパクトな車体。ミニベロは車でいえば市街地を得意とする軽自動車に例えられます。そしてミニベロの多くは折りたたむ事もできるので、電車で輪行するにしても大径車よりコンパクトに持ち運び出来るメリットもあります。しかし、ホイールサイズ700cを履くロードバイクと比べれば長距離は苦手ですしスピードも出ません。

そこで浮かぶ素朴な疑問。

「小径車=ミニべロはバイクパッキングに向いているのか?

もちろん、ミニベロで100キロ以上のロングツーリングを楽しむ人もいますし、自転車でのんびり散歩する「ポタリング」を楽しむ人もいます。

ミニベロの懐の広さを思えばバイクパッキングも「やろうと思えばやれる!」という事になりますが、根性論でなくてもう少しリアルなところを見て行きたいと思います。


バイクパッキングにみる積載例


さて、バイクパッキングと言われて想像しやすいのはこんな装備。

サドルバッグ/ハンドルバーバッグ/フレームバーバッグなどなど。

野営に必要なテント、寝袋、クッカー、ライトといった最低限必要な装備だけでもそこそこの容量が必要になるので、バッグだけでも合計30リットルは容積が欲しいところです。引き続きリアキャリアを活用した例。


出典:Amazon

製品名:Blackburn(ブラックバーン)アウトポストフレームバッグミディアム

販売価格(※):¥7,387

※情報は投稿時点に公表されている数値に基づきます。

容量が拡張するタイプのフレームバッグを中心として、リアキャリアの両サイドにもバッグが装着され目算でも約50リットルは超えています。

では、これらロードバイクの積載例とくらべてミニベロはどうか?コンパクトなだけに積載量も少なくなりそうなものですが・・・・

けっこう載ってる!

ハンドルバーと前輪の距離があるぶんだけ、大きいハンドルバーバッグを搭載できちゃいます。

これにリアキャリアでも装着すれば、ミニベロでも十分にバイクパッキングの荷物を積むこともできますね!!

 


バイクパッキング向きのミニベロって?


さて、ミニベロでもバイクパッキングの荷物が十分に積めることはわかりました。

一口にミニベロと言ってもその種類は多種多様。ホイール径が小さいだけで、ロードバイク寄りの性能を持っているものから生活に便利なママチャリ寄りのものもあります。鉄よりアルミが軽いように、アルミより鉄が強いようにミニベロの中でもやはり適材適所はあるわけです。

ではどんなミニベロがバイクパッキングに向いているのか、いくつかのポイントに分けてオススメの4車種をご紹介していきます!

 

Bianchi(ビアンキ)

16段ギアとドロップハンドルを装備した「走りのミニベロ」。バイクパッキングのツーリング要素をミニベロで最大化できるタイプ。走行時のストレスも少ないので遊びの質も高まりますね。

MODEL:PISA DROP SHIMANO CLARIS

出典:Bianchi_HP

 

Fuji(フジ)

海沿い山沿いの景色に映えるホリゾンタルフレームは美しいだけでなく、トップチューブ下にはフレームバッグも装着しやすく実は積載能力の面でも優れています。

MODEL:HELION

出典:Fuji_HP

 

GIANT(ジャイアント)

ロードバイクからテクノロジーを引き継いだ専用のアルミフレームで、今回紹介する4台中で最軽量の9.6kg。他車種と比べ1~2kgの軽さは勾配差のあるコースで圧倒的なアドバンテージになりそうです。

MODEL:IDIOM2

出典:GIANT_HP

 

DAHON(ダホン)

スマートなフレームに独自の折りたたみ機構を採用。ステムなしの折りたたみが多いなか、本車両はしっかりとステムバッグも装着できるのが嬉しいところ。ヘッドチューブにダボ穴が配置されているので、工夫しだいでフロントスペースの使いみちも広がります。

MODEL:Dash P8

出典:DAHON_HP

 

 


ミニベロでは距離を走れないのでは?


ミニベロが十分な荷物を積めたとしても、ギアが何枚だったとしても、当然ながら野営地までは移動しなくてはなりません。

流石にロードバイクで一日200kmという人も、バイクパッキング用のフル装備で同じように200kmは走れません。冒頭でも述べたとおりミニベロでも一日100kmを走る人はいますが、やはりフル装備で同じように100kmを走ることはできません。つまり、大径車でも小径車でも同じようにバイクパッキング用フル装備での距離は短くなります。

それでは実際にバイクパッキングはどのくらいの距離を走る必要があるのでしょうか?

(※本記事では気合と根性は抜き)

自分の射程距離ギリギリッを狙って行くのであれば、それなりに体力と時間、重量増で短くなりそうな距離を考える必要もありますが、自転車ツーリングとキャンプを両方楽しめるのがバイクパッキング。そもそも走ることだけを目的としない遊びです。

バイクパッキング・バイクツーリング情報を発信中!ブロマガ insideDOPPELGANGER

ちなみに大阪市(大阪駅)を中心にグーグルマップで「キャンプ場」と検索してみました。

実は赤い点は全てキャンプ場。

地図上で大阪市(大阪駅)から一番遠いと思われる右下のキャンプ場までの距離は35kmです。

日本には驚くほど沢山のキャンプ場があり、野営地にそう困ることはありません。試しに検索してみたところ、北海道を除くほとんどの地域でキャンプ場を最寄りの駅から30km以内に確認することができました。仮に片道50kmだとして、ミニベロの足でも1時間に10kmすすめば5時間で到着します。

そもそも、大阪在住の人が「群馬でバイクパッキングしたーい。」と思っても普通は群馬県まで電車移動になりますから、他府県のキャンプ場を目的地に設定したとしても駅から30km前後で到着することができるというわけです。

嬉しいことに、バイクパッキングの距離はミニベロにも丁度いい距離であることのほうが多いんですね!


まとめ・・・ミニベロはバイクパッキング向き


ここまでを振り返ってみるとミニベロは、

・パイクパッキングに必要な積載量は十分。

・バイクパッキング向きのオススメ車種もある。

・パイクパッキングの距離にも丁度いい。

 

途中で写真を撮ったり小洒落たスポットに立ち寄ったり。よく言われることですがロードバイクよりもゆっくり走れるミニベロだからこそ、ストレスなく楽しめる風景があります。スピードなどいくつかの点ではロードバイクには及ばないミニベロですが、バイクパッキングには不向きどころか計画次第で十分に楽しめます。

「バイクパッキングしてみたいけど、ミニベロしか持ってない」

と、迷っている人は是非ミニベロでバイクパッキングに挑戦してみてくださいね!

キャンプ飯でプラスアルファの幸せ!!!

 

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